「段差を解消する外構工事のアイディアとは?安全性が高い住宅を実現しよう」

新築時やリフォーム時に、つい見落としがちなのは玄関など外回りです。確かに毎日の住まいは家の中がメインです。
しかし、人の出入りがある玄関の整備を疎かにすると、けがの原因になります。
必要以上に段差があると滑ることもあります。
盲点になりやすい玄関などを外構工事で整備するには、どのようなアイディアがあるでしょうか。

玄関周辺に多い不満って?

住宅環境の整備の中で、つい外回りは疎かになりがちです。
どうせ雨や風にさらされるところだし…と整備を後回しにしてしまい、長年そのままになっているケースもあります。
しかし、玄関周辺は住宅の顔になる部分ですのでキレイに外構工事を行っておくことが理想です。
では、玄関周辺に多い悩みとはどんなものでしょうか。次の3つがよくある悩みの声です。

・段差があり、荷物の持ち運びが大変
・雑草が多い
・水はけが悪いので滑りやすい

以上の3つについて、対策方法をご紹介します。

 

外構工事で出来る段差の解消

玄関回りの悩みでよくある声の1つ目は、段差問題です。住宅によっては家の土台である基礎工事を高くする必要があり、
道路から階段を作って玄関へのアプローチを形成します。しかし、高齢者世帯になる、小さなお子様がいる、
荷物の上げ下げが多いなどで階段がつらく感じる場合もあります。
では、外構工事で段差を解消するには、階段以外にどんな方法があるでしょうか。2つの方法をご紹介します。

①バリアフリー化
近年外構工事で多い相談に、バリアフリー化があります。杖や車いすでの移動も簡単になるように、階段をスロープ化する、
手すりを追加工事するなどで段差の悩みが解消できます。道路までの距離があまりなく、
スロープの勾配が急になってしまう場合は、階段の幅や数を工夫することで登りやすくする方法もあります。
バリアフリー化を行う場合、駐車場と合わせて整備することで外観に統一感も生まれます。

②タイルデッキの設置
玄関の段差が気になる場合には、解消するコツにタイルデッキの設置があります。階段は残りますが、
広めのスペースをタイルデッキで確保することで玄関の扉との段差が解消されます。
この手法は庭とリビングの間の段差解消にも頻繁に行われています。

 

外構工事で出来る雑草の解消

せっかくなのでお庭を綺麗に楽しみたい…と整備したはずなのに、実際には雑草に悩まされていませんか。
除草剤を頻繁に使うのは気になる、という場合は外構工事にヒントがあります。次の2つの方法がおすすめです。

①砂利・ウッドチップを活用する
雑草が増えてほしくない位置や、ちょっとした玄関の隙間などには砂利を活用することがおすすめです。
和風・洋風それぞれのテイストにあった石の形や色があります。
近年はウッドデッキなどと合わせてウッドチップを使う方も増えています。

②人工芝
人工芝は草むしりもいらなくなり、見栄えも緑化できるアイディアです。
コンクリートなどで舗装した上で人工芝を設置するとさらに雑草の増加を防ぐことが出来ます。水はけが気になる部分や、
ガーデニングの一環で設置することもおすすめです。ペットがいる場合には相性を確認したうえで設置するようにしましょう。

 

外構工事で出来る滑りやすさの解消

外構工事業者には「滑りにくくしてほしい」という要望が良くあります。雨で滑りやすくなってしまう玄関はとても危険です。
また、車いすやベビーカーなどを使う場合には早めに滑りにくくする対策を講じるべきでしょう。
では、外構工事で家の外回りを滑りにくくするにはどうすれば良いでしょうか。次の2つの方法をご紹介します。

①滑りにくい素材で施工する
近年豪雨も増えているため、玄関などの外構工事には滑りにくい素材が提案されています。
例としてレンガは、北欧風の外観にも適しており、滑りにくい加工が出来ます。
透水性もデザイン性も優れているので活用する方が増えています。

②枕木を生かす
ウッドスタイルの家が増加している中で、滑りにくい枕木の階段やスペースは人気が高まっています。
少しざらついた感触がワンランク上のデザインが楽しめます。施工も簡単で費用も抑えられるので、若い世代に人気です。

外構工事を考える際に、段差と滑りへの対策はセットで行うことが大切です。
段差の解消を行う場合には滑りにくい材料や施工を行うことで、さらに利便性が向上します。
スロープには適していない材料もあるので、どういう利便性を高めたいのかを業者と相談を重ねるようにしましょう。

 

段差の解消と介護保険の関係って?

玄関などの外構工事を検討する方の中には、介護が必要になったため住宅の改修を検討する方がいます。
玄関周辺の段差解消やスロープ、手すりの施工、住宅内の段差解消なども含めて検討するケースです。
介護が必要になり家全体をリフォームする場合、介護保険制度が活用できる場合があります。

介護給付で段差解消ができる?
要介護の方が心地よく暮らすためには、生活動線を変更し、段差解消をあちこち進める必要があります。
車いすの場合はリビングや玄関に入るためのスロープもあった方が便利です。
そのため、介護のための改修は大掛かりになることが多いのです。
そこで、介護保険制度による給付があります。次のような要件を満たす場合に施工に対して給付が行われる場合があります。

・介護保険の被保険者があること 
要介護の認定を受けると、介護保険の給付対象者になります。

・介護保険の対象となる改修内容であること
居住する建物や玄関の段差解消、スロープの設置や床材の変更、手すりの設置などが対象になっています。
但し、スロープの場合自動の昇降機は対象外です。給付の対象になるかは事前に施工前に確認するようにしましょう。

・原則として1度目の改修であること
複数回に分けての介護給付請求はできません。但し、要介護の認定に変更がある場合は対象となるケースもあります。
介護保険から給付される金額は20万を限度としており、1割は自己負担となるため実質18万円です。
お得な制度ですので、段差解消など要介護の方が暮らしやすいリフォームを検討する際には活用しましょう。

 

まとめ

今回は段差の解消や滑りやすさの改善などを中心に外構工事のアイディアをご紹介しました。
バリアフリー化や段差解消などは介護保険の給付対象となる場合があるので、
お得な制度も活用しながらリフォームを検討するようにしましょう。
家の周辺の外構工事には様々なアイディアもありますが、設計上できないこともあります。
見積もりや打ち合わせを重ねて、失敗のない外構工事を実現させましょう。

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